1. 英検とVersantの基本的な違い
| 項目 | 英検 | Versant |
|---|---|---|
| 測定技能 | 4技能(読む・聞く・書く・話す) | スピーキングのみ |
| 回答方式 | 筆記+面接(一次・二次) | 音声のみ(コンピューター) |
| 時間制限 | 余裕あり(一次は85〜100分) | 即時(2〜40秒) |
| 評価の中心 | 総合的な英語知識 | 瞬発的なスピーキング能力 |
| 準備の余裕 | あり(一次試験は選択式) | なし(即座に話す) |
| 採点 | 人間の採点者(二次試験) | AI自動採点 |
📌 最大の違いは「測定技能の範囲」です。英検は4技能を総合的に測りますが、Versantが測るのはスピーキング能力のみです。
2. Versantスコアと英検級の対応表
両テストはCEFR(国際英語基準)を通じて対応関係を確認できます。
ただし、英検は4技能の総合評価、Versantはスピーキングのみの評価です。同じCEFRレベルでも、スピーキング力に差がある場合があります。
以下はあくまでも目安です。
| Versantスコア | CEFR | 英検の目安 |
|---|---|---|
| 10–21 | A1未満 | 4級・5級レベル |
| 22–29 | A1 | 3級レベル |
| 30–35 | A2 | 準2級レベル |
| 36–42 | A2+ | 準2級〜準2級プラスレベル |
| 43–50 | B1 | 2級レベル |
| 51–58 | B1+ | 2級(上位)〜準1級(下位)レベル |
| 59–66 | B2 | 準1級レベル |
| 67–75 | B2+ | 準1級(上位)レベル |
| 76–84 | C1 | 1級レベル |
| 85–90 | C2 | 英検では測定不可(英検最上位は1級=C1) |
📌 重要な注意点
- • Versantスコアは10〜90点スケールです(80点満点ではありません)
- • 英検はC2レベルを測定できません。英検1級合格がCEFRの最高レベルC1に相当します
- • 2025年度より英検に新設級「準2級プラス」が加わりました(準2級と2級の間)
- • この表はスピーキング能力が4技能と同程度の場合の目安です。実際のスコアはスピーキング力によって異なります
3. 英検合格者がVersantで意外に苦戦する理由
英検2級・準1級を持っているのにVersantスコアが低い。これにはいくつかの明確な理由があります。
理由1:英検はスピーキングの比重が小さい
英検は4技能を測りますが、一次試験(筆記)と二次試験(面接)に分かれています。一次試験はリーディングとリスニング・ライティングが中心。二次試験のスピーキングも、準備時間があり、構成されたやりとりです。
Versantは最初から最後まですべてスピーキングです。準備時間はなく、10〜40秒で即座に話す必要があります。
理由2:英検面接には準備時間がある
英検二次試験では問題カードを見て回答を考える時間があります。Versantは質問が流れた瞬間から回答が始まります。「考えてから話す」習慣が身についていると、VersantのFluency(流暢さ)スコアが下がります。
理由3:英検は「正確さ」を重視し、Versantは「流暢さ」も重視する
英検では文法的に正確な英語が評価されます。Versantでは正確さだけでなく、途切れずに自然なリズムで話せるかどうかも大きく評価されます。文法にこだわって話が止まると、Versantではスコアが下がります。
理由4:英検は書き言葉の語彙が多い
英検の筆記試験で学ぶ語彙は、ビジネス会話よりも書き言葉・学術語彙が中心です。Versantでは日常的な口語表現や即座に使える語彙が求められます。
💡 Kōjō Tip
英検で身につけた英語力は「土台」として非常に有効です。必要なのは「知っている英語」を「すぐに話せる英語」に変換する練習です。
4. 英検合格者がVersantを伸ばすために必要なこと
英検の学習で培った文法力・語彙力・リスニング力は、Versantにとって非常に強い土台です。次のステップで「スピーキングの瞬発力」を加えると、スコアは伸びやすくなります。
ステップ1:日本語脳から英語脳に切り替える(1〜2週間)
英検学習では「読んで理解する」プロセスが中心のため、英語を日本語に訳してから話す癖がつきやすいです。シャドーイングを毎日15分行うことで、英語のまま考えて話す習慣を作ります。
ステップ2:制限時間内に話す練習(1〜2週間)
10秒・30秒・40秒の時間制限を設けて話す練習をします。最初はタイマーをセットして、時間内で完結させることに慣れましょう。
ステップ3:Versantの各パートに慣れる(1〜2週間)
特にPart B(文の復唱)、Part E(ストーリーリテリング)、Part F(意見表明)は英検の学習とは異なる技術が必要です。各パートの練習を集中的に行いましょう。
英検合格者の場合、この3ステップを2〜3週間集中的に行うと、スコアが動き始める方が多いです。
5. どちらのテストを優先すべきか
英検とVersantは、目的によって使い分けるものです。
英検が向いているケース
- • 大学入試・推薦入試での英語力証明
- • 英語4技能の総合的な資格が必要な場合
- • 就職活動での英語資格提出(特に英検準1級・1級)
- • 英語学習の段階的な目標設定
Versantが向いているケース
- • 職場でのスピーキング力の証明
- • グローバル業務・海外との連絡が発生するポジション
- • 海外赴任・海外研修の選考
- • スピーキング能力を客観的に証明したい場合
どちらのテストも英語力を測る有効な手段です。ただし、Versantが必要な場面で英検の資格だけを提示しても、スピーキング力の証明にはなりません。
よくある質問
英検準1級を持っていればVersantで60点以上取れますか?
必ずしもそうではありません。英検準1級のCEFR対応はB2ですが、これは4技能の総合評価です。スピーキングが相対的に弱い場合、Versantで59〜66点(B2相当)を取れない可能性があります。スピーキングの集中練習が必要です。
英検2級とVersantのスコアはどう対応していますか?
英検2級の合格はCEFR B1に相当します。Versantでは43〜50点(B1)が目安です。ただしスピーキングに自信がある場合はB1+(51〜58点)に届くこともあります。
英検1級を持っていればVersantで高得点が取れますか?
英検1級はCEFR C1に相当し、Versantでは76〜84点が対応します。ただし英検1級の学習はリーディング・ライティング中心のため、スピーキングの瞬発力練習を追加することでVersantのスコアも高くなります。
英検とVersantは同時に対策できますか?
完全に同時に対策するのは難しいですが、リスニング力の強化と語彙の定着は両方に有効です。Versantを優先する場合は、スピーキングの瞬発力を中心に練習し、英検の筆記は別途対策することをおすすめします。
英検のスピーキングテスト(二次試験)とVersantはどちらが難しいですか?
異なる種類の難しさがあります。英検二次試験は構成されたやりとりで準備時間があります。Versantは即時応答が求められ、Part E・Fでは自由に話す能力が問われます。英検二次試験が得意でも、Versantのスピード感に慣れるまで時間がかかることがあります。
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